美容師の技術と言葉の力

父の遺伝で私は酷いくせ毛。赤ちゃんから幼児期はくりんくりんの天然パーマでした。くりんくりんか治ってもくせの為に頭がいつもふくらんでいて子供の頃の写真を見ると悲しくなります。

親に連れられ美容院に行くと「この子は髪が多いわねー」と美容師が言い、母が眉をしかめて「そうなの」と言い、子供ながら心を傷めていました。小学校では髪が膨らんでしまうせいで「頭が大きい」と男子にイジられて悔しい思いをしました。思春期はいつも髪型が決まらず髪のコンプレックスは更に大きくなりました。

20代はテクノカットでベリー寸前のショートにしていました。そこそこの歳になり美容院に行くときは美容師にくせ毛云々と指摘されるのがイヤなので「髪が多句点と、くせ毛でぇ?」と自分から言うようになりました。若い頃は一方的に言われっぱなしで「何でここまで言われなきゃいけないんだ!」と思っていました。

ある時、初めてのお店に行った時に「くせ毛?」と言うと、「お客さんはくせ毛が悪いことだと思ってるんですか?くせ毛にはくせ毛の良さがあるんですよ。

私はくせ毛の方が好きですよ」と美容師が言いました。今まで「くせ毛=悪」と思っていた私には目からウロコでした。それでも相変わらず美容院に行くと「くせ毛でぇ?」と言ってますけど。最近はくせ毛、髪が多いの他に白髪とうねりが加わりました。そう言えば小学生の時、私に「頭が大きい」とイジっていた男子は理容師になったそうです。